ご紹介はロベルトコリーナ ノルディック柄クルーネックニットです。日本のマーケットで長年の経験があるデザイナーのコリーナによって生み出されるニットは、日本人の体型に合ったスリムなフィティングで定評があります。当店ではソリッドのクルーネックを継続してオーダーしていますが、今季はショールームでも目を引いた温もりや季節感を演出してくれるジャカード物もご用意しました。
ノルディック柄はかわいらしくなりすぎてしまう事もあるのですが、ロベコリのは少しシンプルな柄にすることでそれを回避していて、大人が着るのに絶妙な塩梅のかわいらしさが出るようになっています。
素材にはウールをベースにジャカード部分にスーパーキッドモヘヤと呼ばれる生後6ヶ月以内のアンゴラヤギの柔らかな繊維を使用しています。少しチクチクするのが否めない肌触りですが、その分ノルディック柄の柔らかな雰囲気が高まっています。
ボディは前述したように日本人に合ったスリムなフィッティングです。ラグランスリーブで肩から袖先まで柔らかく流れるようなラインで、腕周りも細くスッキリと仕上がっています。ネック周りが小さめに設定されていて、首にリブが少し乗っかることで、高さの低いモックネックのようなネック周りになっています。着脱時は少し苦労しますが、このネック周りのディテールとノルディック柄のバランスが絶妙です。
こちらのニットは全体的に伸縮率が少し低いと感じました。サイズ選びの際は普段お召しのイタリアサイズよりワンサイズアップがおすすめです。44=XS～S 46=S～M 48=M～L 50=L～XLが目安のサイズ感になります。
【スタッフの着用感】
片山：172cm 62kg
日本規格のスーツではA5(胸囲90-ウエスト78)、カジュアルではS～M、イタリアサイズのジャケットはラルディーニ 、タリアトーレ、チルコロ1901で44、シャツはフィナモレで38、ボルゾネッラで37、ニットはクルチアーニで46、バフィーで44を主に着用しています。ロベルトコリーナは44の場合がほとんどですが、こちらは46で胸周りはピタッとする一歩手前のタイトなフィット感です。袖丈は腕が短め(裄丈80cm)な私でも長すぎることなくちょうど良い感じです。
【ブランド：ROBERTO COLLINA / ロベルトコリーナ】
1950年代にイタリアのボローニャで高品質のニットを生産する家族経営の工場として創業し、常にハイレベルのニットウェアを生産することをコンセプトに家族の一人であるロベルトが1981年に自身の名前で設立したニットブランド。プラダをはじめとする高級ブランドのニットウェアのOEMも手掛けており、そのほとんどが自社工場内で生産され、イタリア製の高い品質を維持しています。メンズウェアからスタートし、次にレディスコレクションを立ち上げました。コリーナは度々来日し、自らリサーチを行っているので、日本人の体型にも合ったデザインで定評があります。ザノーネ(ZANONE)、グランサッソ(GRAN SASSO)、クルチアーニ(CRUCIANI)、スカリオーネ(SCAGLIONE)、ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)、マーロ(MALO)、マッシモ アルバ(MASSIMO ALBA)、バフィー(BAFY)、フィリッポ デ ローレンティス(FILIPPO DE LAURENTIIS)と並ぶ人気ブランドで、特にコストパフォーマンスではイタリア随一といっても過言ではありません。